それって本当に水素水?水素水とアルカリイオン水はここが違う!
それって本当に水素水?水素水とアルカリイオン水はここが違う!
目次
近年、アンチエイジングや健康に効果があることから、水素水をとり入れる方が増えてきています。
しかし、市販品の中には水素水と表記されている商品であっても、ほとんど水素が含まれていないものもあるため、水素水選びには注意が必要です。
水素水とよく比較される水としてアルカリイオン水がありますが、両者の持つ性質も効能も違っています。
今回は、水素水とアルカリイオン水の違いについて詳しく解説いたします。
水素水とアルカリイオン水ってどんなもの?
水素水
水素水とは水素分子(H2)が豊富に含まれた水のことで、「水素豊富水」とも言います。
水素水の製造方法は、大きく分けて3通りあります。
水素ガスを注入する方法
高圧をかけて細かい気泡の水素分子を水に溶け込ませる方法で、水素水の市販品はこの方法が主流となっています。
電気分解による方法
水の中に電極を入れ、電気分解によって陰極に水素水ができるという方法で、水素水サーバーの多くがこの方法を採用しています。
化学反応による方法
水の中にマグネシウムを入れ、化学反応によって水素を発生させるという方法です。
アルカリイオン水
アルカリイオン水とは水を電気分解して作られる、phが9~10のアルカリ性の電解水のことを言います。
アルカリイオン水には水酸化イオン(OH-)が含まれています。
生成時には水素分子が発生しますが、市販のアルカリイオン水にはほとんど含まれていません。
水素水とアルカリイオン水は効能が違う!
水素水に豊富に含まれている水素には、活性酸素を除去する働きがあります。
人間が呼吸して酸素を取り入れ、栄養分を分解してエネルギーを作りだす過程で活性酸素が発生します。
ストレスや紫外線、飲酒、喫煙、激しい運動などによって更に活性酸素が増えると、体を錆びさせ病気や老化を引き起こすと言われています。
水素水を摂取すると、水素がこの活性酸素と反応して無害な水(尿)に変え、体の外に排出してくれるのです。
この働きによってさまざまな病気や老化を予防・改善することができます。
・美肌などのアンチエイジング、便秘・腸内環境の改善、デトックス、ダイエット
・アトピー性皮膚炎、認知症(アルツハイマー病)、高血圧、パーキンソン病、糖尿病など
このような水素水の効能・効果について、動物実験や臨床試験によって裏付けられています。
一方、アルカリイオン水には胃もたれ・胃酸過多・消化不良・慢性下痢などの胃腸症状を改善する効果があると言われています。
ただし、この効能については医学的に立証されていません。
効果が期待できるのは本物の水素水だけ!
活性酸素除去による病気や老化の予防・改善といった効果を得るためには、飲料の中に水素分子(H2)が豊富に含まれていなければなりません。
では、水素水にどのくらいの水素が溶けていればいいのでしょうか?
一般的に水素濃度が高いものほど、効率的に水素をとり入れることができるとされています。
水素濃度はppmという単位が使われていますが、常温常圧下での限界飽和量は1.6ppmです。
商品の口を開け(もしくはサーバーでできたての水素水)を飲むときの水素濃度が1.6ppmに近いものほど、高濃度であると言えます。
ただし、水素水に含まれている水素は時間とともに空気中に抜けていってしまいます。
そのため市販の水素水には、最も水素が抜けにくいとされているアルミパウチ容器を採用している商品も多く見られます。
また、水素分子はペットボトルの素材より小さく水素が抜けやすいため、ペットボトルは水素水の保存には適していません。
ペットボトルに入って売られている水素水は、口を開けたときには既に水素はほとんど残っていないのです。
市販の水素水を選ぶときには、容器もチェックしましょう。
アルカリイオン水と水素水は全くの別物ですので、アルカリイオン水では水素水と同じ効果は得られません。
効率的に水素を摂取するためには、水素濃度や容器の素材などにも注意して水素水を選んでください。